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トップへ当院が選ばれる理由口腔外科ドライマウス

ドライマウス(口腔乾燥症)

ドライマウスとは日本語で口腔乾燥症のことをいいます。

高崎 ドライマウス

広い意味での口腔乾燥症は唾液分泌の低下だけでなく、患者が口が乾いていると自覚する症状すべてを指すことになります。

また、狭い意味では、唾液分泌が不十分ないしはないことによって起こる持続性の口腔乾燥をさします。

水分を補給して改善する一過性の口渇とは異なります。

副院長ドライマウス研究会の認定医です。


気になる方は、自分で検査をしてみましょう。

市販のガムを用意し、ガムを10分間咬み続けます。
この際口の中にたまってきた唾液は飲みこまずにコップなどに溜めます。

10分後、口の中に残っている唾液もすべて吐き出し、溜まった唾液の量をはかります。(メモリ付のスポイトがあると便利です)

10ml以上であれば正常です。(1分間当たり1.0cc~3.0ccの範囲が正常範囲)

10ml未満(1分間当たり1cc以下)の場合はドライマウスです。

30cc以上だと「唾液過多症」の可能性があります。

※検査の結果10ml以上唾液が出ているにもかかわらず、口が乾くと感じる方は口呼吸により口の中の水分が蒸発してしまうことが原因です。
鼻で呼吸するように注意してみてください。

唾液腺のマッサージをすることで改善する場合があります。

唾液腺マッサージの手順

高崎 唾液腺マッサージ

唾液の分泌を促すためには、大きな唾液腺がある場所をマッサージすることが効果的です。唾液が出てきたことが実感できればOKです。

①~③を3回ほど繰り返しましょう。
食前に行うのがお勧めです。


高崎 耳下腺マッサージ

①耳下腺マッサージ

人差し指から小指までの4本を頬と耳たぶの間にあて、奥から前へ円を描くように回します。


高崎 顎下腺マッサージ

②顎下腺マッサージ

耳の下から顎先まで、アゴの内側を指先を使って何か所か押すようにします。


高崎 舌下腺マッサージ

③舌下腺マッサージ

両手の親指をそろえ、アゴの真下から舌を突き上げるようにゆっくりと押し上げます。


唾液の分泌を促すためには、舌の周りの筋肉を鍛えることが重要です。

舌の運動を行うと舌の周りの筋肉が鍛えられます。

各運動につき、10回を基本にして、1日3セットを目安に行ってください。

高崎 舌の運動

口を大きく開けて、舌を前後に出したり引っ込めたりします。


舌の運動 高崎

舌をできるだけ前へ出して、そのまま左右に動かします。


高崎市 舌の運動

唇全体をなめ回すように舌先で円を描きます。


舌の運動 高崎市

前歯の裏に舌先をあて、舌打ちするように音を出します。


10ml以下の方は、以下の質問のあてはまる項目をクリックして参考にしてください。

☆ 現在、他の病気で病院にかかっている
☆ 病院からもらっている薬や、薬局で買って飲んでいる薬がある
☆ 義歯は、あまり合っていない
☆ 食事が、良く噛んで食べることができない
☆ 糖尿病の家族や親戚がいる
☆ 現在、糖尿病で病院にかかっている
☆ 血糖値が高いといわれたことがある
☆ 最近、とても悲しいことや、気分が沈むことがあった
☆ 強くストレスを感じることがしばしばある
☆ 病気の治療のために、放射線照射を受けたことがある
☆ 脳卒中(脳出血、くも膜下出血、脳梗塞)を患ったことがある
☆ 耳の下にある耳下腺が腫れて痛みを感じることがある
☆ 目の乾燥を感じることがある
☆ 関節リウマチなど膠原病を患っている



薬剤性ドライマウス

対処

● 薬剤の服用によりドライマウスを発現している場合は、唾液腺の機能は保持されているので、薬剤の服用を減量あるいは中止することにより回復する可能性があります。ただし、薬剤を変更・中止した場合のリスクを考え安易に服用を中止することは避けます。
薬剤を減量あるいは変更できないか?という点については、主治医に対談することが必要です。
● 一時的な対処としては、オーラルバランスなどの保湿剤の使用も有効です。



老人性ドライマウス

唾液の分泌量は加齢に伴って減少すると考えられてきました。
しかし、唾液分泌には、安静時唾液と刺激唾液の大きく2つがあり、刺激唾液量には大きな変化はないことが分かってきました。
一方、加齢により咀嚼筋、口輪筋、頬筋など口内および口腔周囲の筋力が低下します。
咀嚼機能の低下により、唾液が十分に分泌されず、唾液による粘膜保護作用や浄化作用が低下し、感染症(カンジタ症等)や疼痛の原因となることがあります。
また、高齢者では高血圧など循環器用薬を服用している場合も多く、問診によって聞き出すことも大切です。
義歯の安定にも唾液は必要であり、唾液の減少により義歯が不安定になり、義歯により口内が傷つき、疼痛や感染症の原因になることもあります。
また、義歯が不安定であることにより口内の動きが制限され、唾液分泌の低下を引き起こしているケースもあります。
しかし、患者は、口腔乾燥を訴えることが少なく、義歯が合わない、舌が痛い等の症状を訴えます。

対処

乾燥した口腔粘膜には、保湿剤配合の洗口液である絹水やオーラルウェットを用いて粘膜の保湿を行います。
保湿剤配合の洗口液は、うがいに用いるよりも、スプレーによる噴霧や、スポンジブラシで塗布する方法が効果的です。
状況によっては、漢方薬(麦門冬湯白虎加人参湯柴苓湯)などが有効な場合もあります。
義歯装着者では、義歯咬合の安定や調整により、唾液分泌量が増加することもあります。
また、口腔内の粘膜が乾燥すると傷つきやすくなるので、義歯や歯牙の鋭縁を研磨することが必要です。
保湿効果のあるオーラルバランス等を義歯床粘膜面や粘膜に塗布すると効果的です。



糖尿病性ドライマウス

体液恒常性の破綻による脱水症状は給水で解決できますが、病的な原因によって口腔乾燥を訴える場合があります。
糖尿病の場合は、糖が尿中に排泄されます。
糖を含んだ尿は浸透圧が高くなっていて、水を尿管の方に引っ張る力が強くなります。
その結果として多量の尿が排泄されることとなり、脱水症状とともに口腔乾燥症状が発現します。
糖尿病には1型糖尿病と2型糖尿病があります。
1型糖尿病:10~20歳代の若年者に発症します。
2型糖尿病:40歳代以降の中高年に見られることが多く、日本人の糖尿病の大部分はこれにあたります。
肥満傾向があり、家族や血縁者が糖尿であることが認められます。
糖尿病患者さんは、感染しやすく、歯周病の進行度も高いとされています。
血糖値が高い場合には、尿が増えて口腔乾燥症状が出やすくなります。
また、糖尿病患者さんは抗凝固薬を服用している場合も多いため、観血的歯科治療の際には、抗凝固剤を数日前から中止します。
その他、専門医と連携をとった治療スケジュールを考える必要があります。
感染しやすいために口内の清潔に心がけます。

対処

● 高血糖による口腔乾燥であることが考えられるので、内科などの専門医と相談して下さい。
● 1次的な対処法としては、オーラルバランスなどの保湿剤を用います。



神経性ドライマウス

唾液腺は、副交換神経と交感神経の二重支配を受けています。
唾液分泌の調節は、橋と延髄核との接合部付近にある唾液核からの副交換神経のインパルスによって主に行われます。
この唾液核は、舌やその他の口腔領域からの求心性知覚神経線維を介する味覚刺激と機械的刺激の両方により興奮します。
唾液分泌は、また、中枢神経系の上位中枢から唾液核に達するインパルスによって促進・抑制されます。
例えば、ストレスの多い状況下において時折生じる口渇は、従来考えられていたような直接的な交感神経による分泌抑制ではなく、むしろ上位の中枢による唾液核への分泌抑制作用によって生じます。
最近では、唾液クロモグラニンAが顎下腺導管部に存在し、自律神経刺激により唾液腺中に放出されカテコラミン濃度変化と相関することが報告され、精神的ストレスの新しい指標として注目されています。

対処

● 強いストレスや精神的にダメージを受けている場合には、神経内科や心療内科で相談して下さい。
● 一般的な対処法としては、オーラルバランスなどの保湿剤の使用も有効です。



放射線性ドライマウス

口腔や顔面領域のがん治療や移植医療の一環で放射線を照射した患者にドライマウスを発現することがあります。
これは、放射線によって唾液腺が破壊されるためで、ドライマウスは放射線治療の初期から発現し、症状は放射線照射量に依存するとされています。

対処

● オーラルバランスなどの保湿剤や唾液分泌促進剤を用います。



脳血管障害性ドライマウス

脳血管障害の大部分は脳卒中(脳出血、くも膜下出血、脳梗塞)です。
口腔は下部脳神経の支配を受けていますので、嚥下障害や構音障害が出てきます。
脳血管障害の患者さんでは、食物の口腔内残留や唾液分泌の減少があり、口腔内は細菌が繁殖しやすい環境となっています。
残留した食物は気道内へ流れ込みやすく、常に肺炎の危険性があります。
このため、口腔ケアは重要で、口腔内を清潔に保ち、誤嚥による肺炎を予防します。
また、舌の味覚を刺激して咀嚼運動を促し、唾液の分泌を促進させ嚥下反射を誘発することが機能回復につながります。

対処

● 口腔ケアは、ガーゼや綿棒、トゥースエッテなどでの口腔内を清拭、歯の汚れとり、歯肉・舌のマッサージ、アイスマッサージで嚥下反射を促進します。
● 意識障害がある場合は、唾液の分泌が少なくなり、自浄作用がなくなりますので、オーラルバランスなどの保湿剤・抗菌作用をもったものを用います。



シェーグレン症候群によるドライマウス

シェーグレン症候群は、涙液分泌低下(ドライアイ)、唾液分泌低下(ドライマウス)等の乾燥症状を主徴とする全身性の自己免疫疾患です。
1994年度の厚生省難病の疫学調査研究班と自己免疫疾患調査研究班の共同研究では、患者の男女比は1対13.7で40~60歳台を中心とした年齢分布をとると報告されています。
また、1996年の厚生省統計情報部による患者調査では、シェーグレン症候群の総患者数は、42,000と見込まれていますが、潜在的な患者数は100,000人に達すると報告する医師もいます。
2000年のリウマチ白書では、関節リウマチ患者の19.4%がシェーグレン症候群を合併しているとの調査結果があり、関節リウマチ患者の中に潜在患者が多く含まれている可能性があります。
シェーグレン症候群による口腔乾燥症状は、唾液腺や導管周囲にリンパ球が浸潤し、後に腺房細胞の破壊、萎縮、消失、間質の線維化を来たし唾液分泌低下により発現します。
唾液腺だけでなく、涙腺(ドライアイ)、気管・気管支(鼻の乾燥、気管支炎)、消化管・膵(胃液、膵液の分泌低下)、膣分泌腺感染など全身の外分泌腺に対して障害がおきることもあります。
さらに、腺外症状として、全身倦怠感、発熱、関節腫脹、間質性肺炎、高ガンマグロブリン血症に伴う紫斑、糸球体腎炎等を合併することもあります。

対処

● 口腔の乾燥感に対しては、唾液の分泌を促進する薬剤として、サリグレン(塩酸セビメリン)やフェルビテン(アネトールトリチオン)、麦門冬湯小柴胡湯などの漢方薬などの内服薬が用いられます。
また、頻回の含嗽、人工唾液の噴霧、オーラルバランス(口腔内用保湿ジェル)の塗布など局所療法も併用されます。
● 腺外症状に対しては、対処療法が行われます。
発熱や関節腫脹に対しては、非ステロイド性消炎鎮痛薬(NSAIDs)が有効です。
また、間質性肺炎や糸球体腎炎に対しては、ステロイドが使用されます。
口腔の乾燥感以外の症状に注意し、そのような症状がある場合には、専門医への紹介を行う場合があります。

口腔乾燥の分類案(2008年日本口腔粘膜学会)

(1)唾液腺自体の機能障害によるもの

①シェーグレン症候群

②放射線性口腔乾燥症

③加齢性口腔乾燥症

④移植性対宿主病(GVHD)

⑤サルコイドーシス

⑥後天性免疫不全症候群(AIDS)

⑦悪性リンパ腫

⑧後発性口腔乾燥症

(2)神経性あるいは薬物性のもの

①神経性口腔乾燥症

②薬物性口腔乾燥症

(3)全身疾患あるいは代謝性のもの

①全身性代謝性口腔乾燥症

②蒸発性口腔乾燥症

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