子供の虫歯割合:延岡、高水準 全国平均、大幅超過 園児のフッ化物塗布進まず

 延岡市歯科保健推進協議会(会長=瀧口俊一・延岡保健所長ら17人)が19日開かれ、虫歯がある子供の割合が高水準であることや保育園、幼稚園でのフッ化物塗布が進んでいない現状が報告された。

 それによると、虫歯がある1歳6カ月と3歳の割合はここ数年減少傾向だが、3歳児は30%弱で推移しており、全国平均よりも10ポイント程度高い。12歳は55%、13歳59%、14歳64%(2017年度)といずれも全国平均より20ポイント以上高く、県内市町村でもワースト7位。

 これに対し、虫歯を予防するフッ化物塗布をしている市内の保育園、幼稚園は58園中、半分の29園にとどまっている(18年7月現在)。小学校は昨年度から公立全27校で実施しており、中学校は今年度でスタートし、来年度は全16校で実施する予定だ。

 市は来年4月、小中学生の歯科診療費について、月額350円を超える額を市が負担する制度改正をすることにしており、協議会では「保護者への周知を」といった意見が出ていた。

 瀧口会長は「虫歯は予防可能な代表的な病気。努力が続いているので数年後に目に見えるような効果が出てくるだろう」と語った。