食道がんの手術後に新しい口腔管理を行い、集中治療室(ICU)に入院中の患者の発熱日数を減らすことに岡山大学の研究グループが成功した。口腔内細菌が原因となって術後の合併症である肺炎を引き起すリスクが高いため対応策が求められてきた。研究グループは口腔管理法を改良、口腔内細菌を減らし術後合併症リスクを軽減、治療予後のQOLを改善できる可能性を見出した。

 獨協医大口腔(こうくう)外科の川又均(かわまたひとし)教授らの研究チームは、口の中にできる扁平(へんぺい)上皮がんに「唾液腺(だえきせん)型」と「粘膜型」の二つの型があり、遺伝子解析で識別できることを突き止めた。治療法の選択に活用できるという。国際対がん連合(UICC)の機関誌「インターナショナルジャーナル オブキャンサー」の電子版に掲載された。

3Dプリンターを使って金属製の入れ歯のフレームを作る手法を、産業技術総合研究所(茨城県つくば市)などが開発した。専用のスキャナーで口の中の形状を測って精度の高い入れ歯を作ることができ、従来品の半分以下のコストで短期間ですむという。2年以内に公的医療保険の適用を受け、普及を目指す。

日本リウマチ学会2018年7月19日 (木)配信 リウマチ整形外科疾患投薬に関わる問題

 日本リウマチ学会はこのほど、「関節リウマチに対するデノスマブ使用ガイドライン」を公式サイトに掲載した。同ガイドライン(GL)は、関節リウマチ治療におけるデノスマブの位置付け、治療上の注意点を示し、各主治医が添付文書を遵守して適正に薬剤を使用することを目的に作成。対象患者、投与禁忌、要注意事項など5項目で構成されている。

横浜市立大学は6月28日、大腸がん患者の患部組織と唾液から細菌「Fusobacterium nucleatum(F.nucleatum)」を分離・解析した結果、4割以上の患者でがん組織と唾液に共通した菌株が存在していることを発見したと発表した。この研究は、同大学術院医学群肝胆膵消化器病学の日暮琢磨診療講師と、協同乳業株式会社の松本光晴主幹研究員らの共同研究グループによるもの。研究成果は、英消化器病学会の機関誌「Gut」に掲載された。

【ワシントン共同】米疾病対策センター(CDC)は14日までに、肺の組織が硬化し、うまく酸素を取り込めなくなる難病「特発性肺線維症(IPF)」の発症が、歯科医院で働く人に多い可能性があるとの報告書を発表した。原因は分からないという。

東北大学は2月22日、ニッケルイオンにより誘発される炎症細胞の活性化が、生理的濃度の亜鉛イオンにより抑制されることを明らかにしたと発表した。この研究は、同大大学院薬学研究科の平澤典保教授、加齢医学研究所の小笠原康悦教授らの研究グループによるもの。研究成果は「Scientific Reports」に掲載されている。

 舌や歯茎などにできる口腔がんを人工知能(AI)で判別するシステムの開発に、大阪大歯学部のチームが乗り出した。口腔がんは初期の病態が口内炎と似ており、気付くのが遅れるケースがあるという。チームは2年後の完成を目指しており、歯科医院に導入して早期治療につなげたい考え。

低ホスファターゼ症 酵素異常で骨弱くなる難病

 骨や歯を作るのに必要な酵素に異常があり、骨が弱くなる難病「低ホスファターゼ症(HPP)」。4歳ごろまでに乳歯が抜けてしまうのが特徴的な症状。極めてまれな疾患だが、このサインを見逃さないようにしようと、小山、下野市は本年度から、2歳児歯科健診の質問項目に乳歯の抜けなどを追加する全国的にも珍しい取り組みを始めた。