3人に1人が無自覚歯周病

歯周病認知度8割超も「自分は歯周病でない」

 佐藤製薬は、働き盛りの男女を対象に歯周病に関する意識調査を実施した。歯周病の認知度について「知っている」と答えた人は83・6%と高かったものの、「自分は歯周病でない」と思う人の約3人に1人に歯周病の可能性があることが分かった。

 調査は2月24~27日の4日間、20~50代の男女400人を対象に、インターネット上で実施した。

 歯周病の認知度は、「知っている」との回答が83・6%と高く、どんな症状か聞いたところ、「歯ぐきから血が出る」(81・2%)「歯ぐきが下がって歯が長くみえる」(62・6%)の項目への回答が多かった。ただ、「歯がむずがゆい」(18・3%)、「歯が溶ける」(20・3%)といった歯ぐき以外の症状への認識は低く、歯周病を正確に理解している人が少ないことが伺えた。

 「自分は歯周病でない」と思っている人に歯周病チェックシートに基づいて自覚症状を聞いたところ、30%の人に歯周病の可能性があることが分かった。またイラスト、写真チェックにおいても、歯周病無自覚者の23・2%が重度の歯周病の可能性があることが分かった。いずれの歯周病無自覚者も、女性のほうが歯周病および重度の可能性が高いことが判明した。